うつ病で「ただ歩く」は難しい|喫茶店という目的があると少し歩けた話

うつ病の人にとって、「ただ歩く」というのは案外難しいものです。

よく「ウォーキングすると良くなるよ」と言われます。確かに、それは間違いではないのかもしれません。

でも実際にうつ病になると、まず外へ出ること自体が大変です。

歩く意味もわからない。
どこへ向かうわけでもなく歩くのは苦痛。
だから歩かない。するとさらに動けなくなる。

そんな悪循環になりやすいのです。

「習慣化すればいい」「毎朝歩けばいい」と簡単に言われることもあります。でも、それができるくらいなら、うつ病になる前に何とかできていた人も多いのではないでしょうか。

もちろん、意志の力で頑張れる人もいると思います。
ただ、うつ病は“意志が弱い”という話だけではなく、病気そのものの問題も大きいのです。

そんな中、最近私は近所に素敵な喫茶店を見つけました。

そこで、近所に住む知り合いの方を誘って、一緒にランチへ行くことにしたのです。

相手は78歳の方。ひょんなことから仲良くなり、連絡先を交換するようになりました。

その方は、私がうつ病だとは知りません。おそらく、普通に元気な人だと思っているはずです。

喫茶店までは片道10分ほど。

元気な人にとっては短い距離かもしれません。でも、うつ病の時にはその10分がとても長く感じることがあります。

それでも、一緒に歩く相手がいると少し気が紛れます。

「喫茶店でランチを食べる」という目的があるだけで、何とか歩ける日もあるのです。

もちろん、帰宅後は疲れて寝たきりになることもあります。

それでも、近所に一緒に食事をしてくれる人がいたり、「喫茶店へ行く」という小さな目的があるだけで、うつ病の人でも少し外を歩けることがあるのではないかと思いました。

私にとっては、「健康のために歩こう」だけでは難しくても、「誰かと喫茶店へ行こう」なら少し動けることがあるのです。

うつ病は体調の波が大きい病気です。

だから、「毎朝ウォーキングを習慣化しよう」と理想通りにはいかない日もあります。

でも、それでもいいのではないでしょうか。
少し動ける日に、少しだけ外へ出られれば。

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