「いい人なのに、近づかれると気持ち悪い」――その違和感は、心を守る境界線かもしれない

喧嘩をしたわけでもない。

嫌なことを言われたわけでもない。

むしろ「いい人」だと思っている。

それなのに、

距離が近づいた瞬間、ぞわっとする。

連絡が増えると、息苦しくなる。

無理して付き合うほど、気持ち悪さが強くなる。

そんな自分を

「冷たいのではないか」

「人付き合いが下手なのではないか」

と責めていませんか。

この記事では、

「いい人なのに近づかれると気持ち悪い」と感じてしまう心理と、

それが必ずしも異常ではない理由について考えていきます。

「距離が近い=安心」ではない人たち

人との距離感には、個人差があります。

多くの人は、

親しくなる=安心できる

距離が縮む=信頼が深まる

と感じます。

けれど一方で、

距離が縮むほど、不安や違和感が強くなる人もいます。

このタイプの人にとって、

人との親密さは「安心」ではなく、

自分の領域に踏み込まれる感覚として知覚されることがあります。

相手が悪いわけではありません。

相手の善意や好意が、

そのまま「圧」になってしまうのです。

なぜ「いい人」ほど、ぞわっとするのか

推測ですが、ここにはこんな心理が働いている可能性があります。

  • いい人だからこそ、応えなければならないと感じる
  • 期待を裏切ってはいけないと思ってしまう
  • 同じ温度で関係を返さなければ、と自分を縛ってしまう

つまり、

相手の優しさが、そのまま義務に変換されてしまう。

その結果、

嫌いじゃない

むしろ尊敬している

でも近いと気持ち悪い

という、説明しづらい感覚が生まれます。

これは冷たさではなく、

自分を削らないための防衛反応と考えることもできます。

無理をすると、なぜ余計につらくなるのか

「普通はこうだから」

「相手は悪くないから」

そうやって無理に距離を縮めると、

心より先に身体が拒否反応を起こします。

  • 返信が苦痛になる
  • 相手の存在を考えるだけで疲れる
  • 理由のない嫌悪感が出てくる

これは性格の問題ではありません。

自分の設計図に合わない距離を取っているサインです。

「人間関係リセット癖」との共通点

距離が近づくと耐えられなくなり、

連絡先を消したくなったり、

関係そのものを終わらせたくなる人もいます。

これは、

積み上がった精神的な重さを下ろすための

リセットの衝動とも考えられます。

相手から見れば突然でも、

本人にとっては

「これ以上近づいたら壊れてしまう」という

切実な感覚なのです。

近づけない=人を大切にできない、ではない

距離が近くないと愛せない人もいれば、

距離があるからこそ誠実でいられる人もいます。

  • たまに思い出す
  • 遠くから無事を願う
  • 必要以上に踏み込まない

それも、立派な関係の形です。

人間関係は、

量でも、深さでもなく、

自分にとって無理のない距離で測っていいのです。

おわりに:その「ぞわっと」は、敵ではない

「近づかれると気持ち悪い」

その感覚は、

人を拒絶しているのではなく、

自分の輪郭を守ろうとする、静かな誠実さかもしれません。

無理に直さなくていい。

人とべったりできなくてもいい。

あなたにとって心地よい距離感こそが、

今のあなたの正解です。

※本記事は筆者の経験と考察に基づくものであり、医学的・心理学的診断を目的としたものではありません。心身の不調が強い場合は、専門家に相談してください。

 

【関連記事】

▶︎なぜ、理由もなく人との縁を切りたくなるのか?

▶︎人とのつながりの「質」が高い人ほど幸福になりやすい?

コメント