ハーバード大学75年以上の研究と、うつ病の現実
「人とつながれば幸せになれる」
そう聞いて、かえって苦しくなったことはありませんか。
実は、世界的に有名な研究そのものが、
すべての人を救う前提では作られていない可能性があります。
この記事を読むと、
なぜハーバード大学の有名な幸福研究が、
人によっては重く感じられるのか――
その理由が見えてきます。
人とのつながりがつらいと感じている方にこそ、
知ってほしい内容です。
ハーバード大学の「幸福の研究」とは
ハーバード大学では、75年以上にわたり
「人は何によって幸せになるのか」を追跡調査してきました。
この研究は
ロバート・ウォールディンガー教授らが中心となり、
同じ人々を数十年にわたって調査するという、
非常に珍しい長期研究です。
その結果としてよく知られているのが、
- お金や名声、地位よりも
- 信頼できる人間関係を持っている人のほうが、人生の満足度が高い傾向がある
という結論です。
ここで重要なのは、
「人が多いこと」ではなく
**人とのつながりの“質”**だとされています。
おそらく、生活基盤が安定した人が多い研究
ただし、この研究には前提条件があります。
おそらくこの調査に長期間参加できた人たちは、
生活基盤が比較的安定していた層である可能性が高いと考えられます。
なぜなら、
- 75年以上、継続して連絡が取れる
- 住所や家族関係が追跡できる
- 医療・調査に定期的に応じられる
こうした条件は、
貧困状態にある人にとっては非常に難しいからです。
現実には、
- どこに行ったのかわからなくなる
- いつ亡くなったのか把握されない
- 無縁仏になる
そうした人も少なくありません。
つまり、
「長期追跡できた」という事実そのものが、
すでに一定の選別を含んでいる可能性があります。
人とのつながりが「安心」にならない場合
また、極限状態にある人にとっては、
人とのつながりが必ずしも救いになるとは限りません。
- 金銭を要求される
- 利用される
- 搾取される
- 裏切られる
こうした経験をすれば、
人を疑うようになるのは自然な反応です。
貧困状態では犯罪率が高くなる傾向もあり、
人との距離を取ることは
欠点ではなく、生き延びるための判断とも言えます。
うつ病と「幸福の不安定さ」
うつ病の場合、
一瞬だけ安らぎを感じることはあっても、
次の瞬間に深く突き落とされることがあります。
幸福が
- 続かない
- 安定しない
- 信じきれない
そうした状態で
「人とつながれば幸せになれる」と言われると、
かえって自分を責めてしまうこともあるでしょう。
だから、
人とのつながりは義務ではありません。
それでも「可能性」として知っておく意味
ハーバード大学の研究は、
「これが正解だ」と押しつけるものではありません。
ただ、
- 環境が比較的安全で
- 信頼できる関係を築けた場合
人とのつながりが支えになる人もいる
――その可能性を示しているにすぎません。
信じられない人は、信じなくていい。
距離を取る人は、それでいい。
それでも、
もし人生のどこかで
少しだけ安心できる関係に出会えたなら、
それが心を支える瞬間になることもあります。
まとめ:人とのつながりは義務ではない
この研究は、
すべての人に当てはまる法則ではありません。
しかし、
「そういう可能性がある」と知ること自体が、
誰かの選択肢を一つ増やすこともあります。
無理をしないこと。
自分を守ること。
それも、立派な生き方です。
※本記事は個人の考察であり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。
症状がつらい場合は、医療機関や専門家にご相談ください
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