はじめに:話さない子は何を考えているのか?
「はっきりものを言いなさい!」「黙っていたら分からないでしょう!」と言われたことはないでしょうか。確かに、言葉で伝えることはコミュニケーションの基本ですが、黙っていることには理由があることもあります。
話すことが苦手な子は、考えを整理するのに時間がかかることが多いです。また、周囲から急かされることで、余計に言葉が出なくなってしまうこともあります。黙っている=頑固ではなく、単に「うまく言葉を選べない」状態かもしれません。
言語化が苦手な子の特徴
- 頭の中では考えがまとまっているが、言葉にするのが難しい
- 文章は書けるのに、会話では言葉が出てこない
- 質問されると混乱し、答えられなくなる
- 焦らされることで余計に話せなくなる
- 「何で黙っているの?」と責められると、さらに言葉が出なくなる
- 何度も追い詰められることで、「自分はダメな人間だ」と悲観するようになる
- 周囲の理解がないと、対話がどんどん悪化する
- 話す力を強制されることで、かえってコミュニケーションの壁ができる
- 「黙っている=悪いこと」という誤解を生む
対話が成り立たない人とはどう付き合うべきか?
- 無理に言葉を引き出そうとしない → 本人のペースで話せる環境を作る
- 「黙っている=頑固」ではなく、「考えている」と捉える → 話すタイミングを尊重する
- 何度説明しても理解しようとしない相手とは距離を取る → 認識のズレは根本的に埋まらない場合もある
私の経験:言葉が出なかった子供時代
私も子供の頃、「はっきり言いなさい!」と怒られることが多かった。でも今なら分かる。学力に問題はなかったし、文章を書くこともできた。でも、話すのが苦手で、言語化ができなかった。
そして、休む暇もなくさらに罵られることで、言葉がますます出なくなり、「なんて自分はダメな人間なんだろう」と悲観するようになった。
大人になって思うのは、言葉が出ないからといって頑固なわけではないということ。むしろ、そういう状況を理解できない人ほど、対話が成り立たず、分かり合えないまま話がこじれていく。何度も伝えようとすればするほど、悪化していくことがあるのは、そのせいかもしれない。
だから、そういう相手とは無理に分かり合おうとせず、さっさと距離を置いたほうがいい。お互いにストレスを減らすことにもつながると思う。
まとめ
黙っている子は、「頑固だから話さない」「不器用」ではなく、言語化が苦手で話せないだけかもしれません。それを理解せずに「話せ!」と追い詰めることで、逆にコミュニケーションが悪化してしまうこともあります。
そして、何度伝えても理解されない相手とは、無理に分かり合おうとせず距離を取ることも大切かもしれません。対話は、お互いに歩み寄れるときに成立するものですから。
時間の経過とともに会話が上手になる人もいると思いますが、私は未だにうまく言葉が出ないです。吃音ではないんだけど、吃音のように言葉がつまってしまったり、なんの単語を言えばいいのか分からなくなる時があります。
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