考えすぎない方がいいこと。当てはまっていませんか? pic.twitter.com/GVLcDdfVfI
— たぐち/総SNSフォロワー100万!著書90万部突破! (@taguchi_h) December 4, 2021
◆ はじめに
「考えても仕方のないことを、なぜか延々と考えてしまう」
そんな自分を責めていませんか?
人気著書・田口久人さんは、「考えすぎないほうがいいことリスト」を紹介しています。
確かに、どれもよく考えたところで答えの出ないものばかりです。
けれど――うつ病やHSP(繊細気質)、心が疲弊している状態にある人にとっては、「考えるな」と言われても、それが最も難しいのです。
本記事では、この「考えすぎないリスト」と実際のメンタルの現場のギャップ、そして心が少しでも楽になるためのヒントをお届けします。
◆ 「考えすぎないほうがいいこと」リストとは?
田口久人さんの書籍では、以下のような項目が紹介されています:
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人の気持ち
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将来
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自分を嫌ってくる人
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傷つけてくる人
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人にどう思われるか
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言ってしまったこと
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過去の失敗
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死んだ後どうなるか
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体重
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終わった恋
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将来結婚できるか
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子どものテストの点数
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LINEの返事がこないこと
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自分ではどうにもできないこと
これらの多くは、いくら考えても「明確な答えが出ない」ことばかりです。むしろ、考えることで心が疲れてしまうのです。
◆ でも実際には「やめられない」人もいる
うつ病や心が敏感な人は、こういったことを四六時中、休む間もなく考えてしまう傾向があります。
ウォーキング中、寝る前、食事中ですら、頭の中では同じ問いが繰り返されています。
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「あの人の態度、やっぱり私のせいだった?」
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「このまま一生、誰にも必要とされないままなのかな」
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「LINEの返信がないのは、私が何か悪いこと言ったから?」
頭の中は常にフル稼働し、思考のスイッチを切ることができない。
「集中できないのに、こういうことだけには集中できてしまう」――これは皮肉でも誇張でもなく、現実として起こっていることです。
◆ なぜ考えすぎてしまうのか?
脳や心が「危険や失敗から身を守ろう」と過剰に働いているからです。
いわば、心が“サバイバルモード”に入っている状態。安心できる環境や自己肯定感が欠けていると、脳は常に「何か悪いことが起こるのでは」と先回りしてしまうのです。
また、幼少期の体験や家庭環境、周囲の反応によって、「過剰な自己反省」がクセになっている人も少なくありません。
◆ 「考えすぎ」をやめるためにできること
▸ 1. 「今この瞬間」に意識を戻す練習
呼吸に意識を向けたり、五感に注目することで、思考のループから一時的に抜け出せることがあります。
▸ 2. 頭の中を書き出す
ノートに「今考えていること」をそのまま書き出すだけでも、客観視ができて思考が整理されやすくなります。
▸ 3. 「考えても答えが出ないことリスト」を可視化する
冒頭のようなリストを自分なりに可視化し、「これは考える必要がない」と目で見て確認できるだけでも、脳の疲労が軽減されます。
◆ おわりに:自分を責めなくてもいい
「考えすぎてしまうこと」に悩むあなたへ。
その思考の多さは、あなたが真面目で、責任感があって、人を大切にしようとしてきた証です。
けれど、それが自分を追い詰める原因になっているなら、一度「考えない勇気」を持つことも必要です。
大丈夫です。
“本当に大切なこと”は、静かな時間の中でふと見えてくるものです。
今はまず、「考えるのをやめる練習」から始めてみませんか。
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