■ うつ病の人が「じっとしていること」を選ぶ理由
「うつ病になると、立ち上がって動く方が良いのか、それともじっとして十分に休むほうが良いのか?」
こんな疑問を持つ方は多いでしょう。
実は、うつ病の方は長時間じっとしていることを「楽」と感じることが多いのです。
これは一般的な感覚とは真逆で、健康な人からは理解しづらいポイントです。
■ 健常者は動くことで「楽」を感じる
普通の人は、じっとしている時間が長いと身体も心も重くなり、ストレスを感じます。
だからこそ、体を動かすことでリフレッシュし、気分が軽くなることが多いです。
■ しかし、うつ病の人は「動かない方が楽」と感じる
一方、うつ病の人は身体も心も極度に疲弊しているため、石像のように動かずじっとしていることが「楽」だと感じることが多いのです。
これは単に「怠けている」わけではなく、脳と身体が強いストレス状態にあり、動くエネルギーが枯渇しているサインです。
そのため、無理に動こうとしても、身体がついてこず、結果的にさらにじっとしてしまう悪循環に陥りがちです。
■ ニートの「楽そう」に見える姿と実態
社会から見ると「ニートは楽そう」と思われがちですが、実際には違います。
活発的に動き回り、交流を持っているニートは、楽しいと感じることも多いです。
しかし、孤立しがちで、動きも少ないニートは、人とのつながりが希薄なため孤独感や苦痛を感じやすいです。
その痛みすら気づかなくなることもあり、精神的な苦しみが増すケースもあります。
■ 「ちょっと体を動かそう」という言葉の裏にある苦しみ
うつ病の人に「少し体を動かそう!気晴らししよう!」と言うのは、実は**「苦の道」を勧めているようなもの**です。
本人は心の中で「動きたい、何かしなければ」と強く思っていますが、身体がそれに追いつきません。
また、「動いても自分に価値がないのに何するの?」と感じてしまい、動こうとする努力が空回りしてしまうのです。
結果的に、またベッドに深く沈み込むように動けなくなってしまうのが現実です。
■ まとめ:
本人は絶えず頭の中で自分が動くのをシュミレーションしたり、目標を作ったり、いろいろ計画を立てようとしているのですが、身体が追い付かないんですよね。
時間も過ぎていくだけ。そのまま。
なんとか抜け出せれる道を見つけれたらいいですね。
コメント