サカナクション山口さんが考える「心の疲れ」について
うつ病を抱えていると、「世界にはもっと過酷な人がいるのに」「自分より若いのに成功している人がいる」と自分を責めてしまうことがあります。
サカナクション・山口一郎さんの言葉を借りて、“うつ”を「乗り越える」のではなく「乗りこなす」視点で綴りました。
自分を否定せず、生き延びるためのヒントになることを願って。
生きちゃっている私たちは、どうすればいいのか?
うつ病の人って、目の付け所とか気になってしまう感覚が似てると思うんですよ。
バングラディシュの低賃金で過酷な環境下で働いている子供たちの話してるんですけど、私もそれはよくよく思うんですよ。
「あんな過酷な環境で生き抜こうとしている子たちがいるのに、日本で呑気に横たわって、働いてない自分って何なのかな。人生を変わってあげたいわ。」って思うことありますよ。
20年前にも思っていた。
「早く死にたいなっていう自分がなぜか生き続けてて、生きたい生きたいという人が短命でいる。生きたいって強く願う人の方が、きっと命にまっすぐ向き合っていて、価値があると感じてしまう。なんでそういう人たちが生き続けないんだろう?」って。
世界の現状っておそらくこれからも変わらないと思う。
私の現状もおそらく変わらない可能性が高い。
でも、私たちはもう「生きちゃっている」から何とかして生きないといけないんだと思う
確かに、乗り越えるのって難しいよね。
体力も精神力もないと、「乗り越える」なんて本当に難しいと思う。
だから、体力と精神がない人はサーフィンみたいに波の力を利用して上手く乗りこなすのが賢明よね。
未来を考えようっていうけど、未来なんて考えられないよ。
今、今日何をするかだけで十分だと思うわ。
今日は変えられなかったかもしれないけど、明日にはもしかしたら変わるかもしれないと思って、前向きに生きていくのが大切なんだと思う。
うつ病の中だと難しいけど、そう思う方が自分の人生にとってはいいんだろうなって確かに思ってる。
世の中は絶対的に不公平というのを頭に叩き込んで、その中を静かに乗りこなすしかない。
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