うつ病や心身の疲労で働けなくなったとき、真面目な人ほど「次の仕事を探さなきゃ」と焦ってしまいます。しかし、失業保険は次の仕事を探したり見つけてしまうと、申請できなくなることがあります。本記事では、働けないときに知っておきたい失業保険の活用法や、休むことの大切さを解説します。
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まず覚えておいてほしい:次の仕事を探すと申請できない
失業保険を申請するとき、まだ次の仕事を探していないことが条件です。
すでに求人を見ていたり、仕事を探してしまうと、受給の権利を失う場合があります。
だから、うつ病や疲れで働けないと感じたときは、まず**「仕事を探さない」**という選択を最優先にしてください。
これは怠けでも逃げでもなく、制度を正しく使って休むための行動です。
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真面目な人ほど、無理をしてしまう
うつ病で働けなくても、「休んでいる場合じゃない」「次の会社では頑張らなきゃ」と思ってしまう人がいます。
疲れ切った体と心にさらにプレッシャーをかけると、悪循環に陥りやすいのです。
•引きこもる
•何もできなくなる
•自分を責め続ける
このような状態にならないためにも、まず立ち止まることが大切です。
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失業保険は「休むための制度」でもある
失業保険は、すぐに働くためだけの制度ではありません。
心や体が壊れかけているときに、回復するための時間を確保するための制度でもあります。
さらに、心療内科に通っている場合は「特定理由離職者」として申請でき、
•待機期間が短くなる
•給付をすぐ受けられる
•状況によっては延長も可能
といった優遇が受けられる場合があります。
申請前に、必ず自分の状況を確認しておくことが大切です。
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「今は仕事を探さなくていい」
もうダメだと思ったときに、無理に求人を見る必要はありません。履歴書を書く必要もありません。
「次を探さない」という選択は、逃げでも怠けでもなく、回復のための判断です。
休むことを優先し、心身を回復させることが、次に少しでも動ける自分を作る第一歩になります。
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自分を責めないことの大切さ
失業保険を受け取ることに罪悪感を持つ必要はありません。これまで働いてきた人の正当な権利です。
焦らず、少しずつできることを取り入れながら過ごすことが、心に余裕を生む第一歩になります。
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絶体絶命のとき、最後に動けるのは自分だけ
これは冷たい話に聞こえるかもしれませんが、
本当に追い詰められたとき、誰も助けてくれない可能性はあります。
家族がいても、友人がいても、
お金や制度の話になると、代わりに動いてくれる人はいないことも多いです。
特に、失業保険や役所の手続きは、基本的に本人が動かなければ始まりません。
体調が悪くても、気力がなくても、
「もう無理だ」と思っていても、
動かないと何も変わらないという現実があります。
役所の窓口は冷たく感じることもあるし、
制度は分かりにくく、説明も十分とは言えません。
それでも、申請しなければ、存在しているはずの制度も受け取れません。
だから私は思うのです。
これは「頑張れ」という話ではなく、
生き延びるための最低限の行動だと。
一人で全部を抱え込まなくていい。
でも、最初の一歩だけは、自分で踏み出すしかない。
その一歩が、生活を守ることにつながるのなら、
それは決して恥ずかしいことでも、弱いことでもありません。
まとめ
うつ病で限界を迎えたとき、一番危険なのは「まだ頑張れるはず」と自分を追い込むことです。
•まずは仕事を探さず、止まる
•制度を使って少し休む
•心療内科に通っていれば、特定理由離職者として優遇も確認する
これらは弱さではなく、生き延びるための賢い選択です。
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