はじめに|魔法の杖ではないという現実
「TMS治療」と聞くと、最新の素晴らしい治療法に思えるかもしれない。
でも実際に受けるとなると、そこには距離・時間・お金という大きなハードルがある。
ただでさえまともに働けず、お金もないのに!
ネット広告では「寝ているだけでうつが治る!」みたいな表現もあるけれど、現実はもっと複雑で、リアルな生活との調整が必要だということを、私の体験から伝えたい。
TMSは1回で終わらない|通院の頻度と期間
TMS治療は1回で終わるものではなく、複数回の通院が必須です。
- 回数:20〜30回程度が一般的(症状によって異なる)
- 頻度:週に3〜5回、短期間で集中的に通う必要がある
地方に住んでいる場合、病院の近くにマンスリーマンションなどを借りて**「治療合宿」**のような形で滞在する人もいるくらい。
それだけの時間と環境の調整が求められる。
自由診療が中心|費用と保険適用の現状
自由診療がほとんど
私が受けたTMS治療は自由診療で、全額自己負担だった。
今も多くの病院で自由診療扱いになっていて、保険適用できる病院はごく少数です。
そのため、多くの人にとって、費用は大きなハードルになります。
保険適用でTMS治療を受けれる病院
TMS治療を保険適用で受けられる病院はごく限られています。
最近、保険適用可能な病院をまとめたサイトを見つけましたので、ご自宅から通いやすい病院を探す際の参考にしてみてください。
※注意:条件や申請方法は病院によって異なります。必ず事前に病院に確認のうえ、主治医と相談して受診してください。
うつ病の治療として経頭蓋磁気刺激療法(TMS療法)が2019年から保険適用となっていることをご存じですか?
日本では「成人のうつ病患者(既存の抗うつ薬治療で十分な効果が認められない場合に限る)」が保険適用の対象で、お薬以外の治療選択肢の一つとして普及してきています。… pic.twitter.com/8njwbIBE0L
— 帝人株式会社【公式】🧵 (@dakejanai_tj) August 5, 2025
効果には個人差がある|私の体験
私は抗うつ薬のトリンテリックスと併用しながらTMS治療を受けた。
30回の治療を終えても、劇的な変化を感じられたわけではなかった。
私の通院していた病院の統計によると、約15%の人はTMSの効果を全く実感できないとのこと。
だから、TMS治療は万能ではなく、個人差があることを理解しておくことが大切。
経験者として伝えたいこと
- 「これさえやれば完治する!」と思い込みすぎない
- 「現実的な計画」を主治医と一緒に立てる
- 遠方や費用の制約を事前に把握する
- 正直、鬱が進行してる人は継続して30回行くのはつらいと思う
TMS治療は希望のある治療法だけど、過度な期待は禁物。
でも、正しい情報を知ることで、現実的に検討できるし、無駄に落胆することも避けられる。
まとめ|TMS治療の現実
TMS治療は有望な選択肢である一方で、現実には**「通院」「費用」「効果の個人差」**という壁があることを理解しておく必要がある。
- 導入病院は限られている
- 20〜30回、週に3〜5回の集中的な通院が必要
- 遠方の場合は病院近くで宿泊することもある
- 自由診療が中心で、費用は高額
- 約15%の人は効果を実感できない(私が通った病院の記録による)
受ける場合は、過度な期待をせず、現実的に計画を立てることが大切。
お金をかけてこの治療でうつが改善できれば、それは安い投資と言えるだろう。
私の場合は、残念ながらほとんど効果を感じられなかった。
電気刺激による治療なので、ビリビリした感覚を想像する人もいるかもしれない。
私の場合は、ほとんど痛みを感じず、刺激も弱めで、「本当に効いているのかな?」と感じる程度だった。
もちろん、治療設定は医師の管理下にあるため強めにすることはできないけれど、個人的にはもう少し強めでもいいのにと思うくらい、緩やかな治療だった。
電気が流れているのはわかるものの、感覚としては穏やかで、体にビリビリ響くようなトラウマレベルの強い刺激はなかった。

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