「時間を大切にしよう」が刺さらない日もある:うつ病と時間感覚のズレ

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◆ SNSに流れる「時間管理術」がつらい

「時間の使い方を考えよう」
「スキマ時間でスキルアップ!」
「時間は命だから、大切に使うべき」

──そんな言葉が、毎日SNSのタイムラインにあふれている。
たしかにその通りだし、努力している人たちは本当にすごいと思う。

でも、うつ病を患っているとき、この言葉がとても重たく感じる。


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◆ うつ病になると、時間の感覚がなくなる

うつ病になると、時間が「流れるもの」ではなく、「止まっているもの」になる
朝なのか昼なのか、今日は何曜日なのか。
時間の軸がすこしずつ壊れていく。

  • 1日がとてつもなく長く感じるときもあれば

  • 気がつけば丸一日が過ぎていたこともある

このズレは「ただのだらけ」ではない。
脳のエネルギー配分や神経伝達に変化が起こっている状態なのだ。


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◆ 「自分の時間に価値がある」と思えない状態

うつ病になると、自分自身のことを**「価値のない存在」**と感じることが多くなる。
その状態で、「自分の時間を大切にしよう」と言われても──

「私の時間なんて、大切にする意味ある?」

そんなふうに、根本のモチベーションごと欠けている状態がある。
だから、時間割を作っても守れない。
計画を立てても空回りする。

自分のことを“生きる価値がある存在”だと思えていない限り、
“時間を大切にしよう”という言葉は、どこか空虚に響いてしまう。

私は何度も経験した。


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◆ 時間が使えない自分を責めないでほしい

世の中は、時間を効率よく使える人であふれているように見える。
でも、時間の感覚が壊れてしまった人にとって、それは別の世界の話だ。

  • 1日をただやりすごすだけで精一杯

  • 計画が立てられない

  • スケジュール帳を開くことすらできない

  • 一文字も書けなくなる。書いても捨てたくなる。

これは「甘え」でも「怠け」でもない。
回復が必要な状態なのだ。

回復を待っているのだが、休んでも休んでもどうも回復しそうにない。


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◆ 「時計の針」が動き出す日まで

うつ病のときは、時間が味方ではなくなる。
でも、だからこそ、時間に縛られずに“今の自分”を認めることが第一歩だ。

時間をうまく使えるようになる日はくるのだろうか。

今を精一杯生きている。
ほかの人からすると全然そうは思えないだろう。

海外旅行へ行ったり、おいしいものを食べに行ったりすればいいのだろうが、行く気になれないし、行ったとしても「お金を無駄にしてしまった」と思うのである。

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