はじめに:うつ病で味覚が変化するって本当?
「何を食べてもよくわからない」「おいしいものが分からない」——うつ病になると、食事に対する感覚が変わることがある。味はするのに、以前のように美味しく感じられない。
これは、単なる気のせいではなく、うつ病による脳や神経伝達の変化が影響している可能性がある。では、なぜこのような現象が起こるのか?そして、どう対処すればいいのか?
うつ病で味覚が低下する理由
① 脳の機能低下
- うつ病では**「快感を感じる脳の働き」**が鈍くなることがある
- そのため、**「味は分かるけど、美味しいと感じない」**状態になりやすい
② 神経伝達物質の影響
- セロトニンやドーパミンの不足によって、食事を楽しむ感覚が低下する
- 食べることへの興味が薄れることで、味覚の感度も下がりやすい
③ 食欲低下
- うつ病の症状として、「食べたい」という気持ち自体が減ることがある
- 食事を楽しむ余裕がなくなり、味を意識すること自体が少なくなる
④ 身体のストレス反応
- 自律神経の乱れが原因で、味覚が鈍くなることがある
- 特に、慢性的なストレスや疲労が続くと、食事への関心が薄れる
「味はするけどおいしく感じない」時の対策
うつ病の影響で味覚が鈍くなった場合、**「美味しく感じよう」と頑張るのではなく、食べる目的を変える」**のも一つの方法かもしれない。
① 食事の目的を「栄養補給」に切り替える
- 「楽しむ」ではなく、**「生きるために食べる」**と考える
- 味にこだわらず、食べられるものを選ぶ
② 香りの強い食べ物を試す
- 味覚よりも嗅覚を刺激することで食欲を引き出す
- スパイスやハーブを活用すると、多少食べやすくなることも
③ 食べる量を少しずつ維持する
- 「食べなきゃ」と思うとストレスになるため、無理のない範囲で食べる
- 固形物がつらい場合は、スープや栄養補助食品を活用するのもアリ
まとめ
うつ病になると、**「味はするのに、おいしく感じない」**という状態になることがある。これは、脳の機能低下や神経伝達物質の影響によるもので、決して気のせいではない。
この状態では、「食べることを楽しもう」と無理をせず、「栄養を取ること」を優先するのがポイント。香りの強い食べ物を試したり、少しずつ食事量を維持したりすることで、負担を減らしながら食べる工夫ができるかもしれない。
食事に対する感覚が変わるのはつらいことだけど、無理なくできることを取り入れながら、少しずつ自分のペースで向き合っていくことが大切かもしれない。
私の場合は「味分からない」のに過食気味なので厄介なんです。味覚の変化は食事の楽しみを奪うだけでなく、ストレスによる過食につながることもある。無理のない範囲で食事との付き合い方を考えながら、少しずつコントロールしていくことも必要かもしれない。対処しようにも難しいところです。
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