うつ病の歴史:古代から現代までの変遷

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はじめに:うつ病は昔から存在していた?

うつ病は現代特有の病気と思われがちだが、実は古代から存在していた。歴史を振り返ると、時代ごとにうつ病の捉え方や治療法が変化してきたことが分かる。

 

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古代:うつ病の概念の始まり

紀元前400年頃(古代ギリシャ)

  • ヒポクラテスが「メランコリー(憂鬱)」という概念を提唱
  • 体液説(黒胆汁が多いと憂鬱になる)という考え方が主流

中世ヨーロッパ

  • 宗教的な解釈 → うつ病は「悪霊の仕業」とされることも
  • 修道院での治療 → 祈りや断食が治療法として用いられた

 

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近代:医学的な視点が生まれる

19世紀

  • フランスのファルレが「循環精神病」という概念を提唱
  • ドイツのカールバウムが「躁病とうつ病は同じ疾患ではないか」と考え始める
  • クレペリンが精神疾患の分類を確立し、うつ病を「気分障害」として整理

20世紀

  • 精神分析の発展(フロイト) → うつ病は「心の葛藤」として捉えられる
  • 抗うつ薬の登場(1950年代) → 結核の薬から偶然発見されたMAO阻害薬がうつ病に効果を示す

 

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現代:科学的な治療の進化

1990年代~現在

  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の登場 → うつ病治療の主流に
  • 認知行動療法(CBT)の普及 → 思考のパターンを変えることで症状を改善
  • TMS(磁気刺激治療)の導入 → 脳の神経活動を調整する新しい治療法

 

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まとめ

うつ病は古代から存在し、時代ごとに異なる解釈や治療法が生まれてきた

  • 古代 → 体液説(黒胆汁が原因)
  • 中世 → 宗教的な治療(祈り・断食)
  • 近代 → 精神医学の発展(躁うつ病の分類)
  • 現代 → 科学的な治療(抗うつ薬・認知行動療法・TMS)

うつ病の理解は進化し続けており、今後も新しい治療法が開発される可能性がある。

ちなみに、私はSSRIとTMS治療はしたけど私には効かなかったかな。うつ病の治療は個人差があるので、どの方法が合うかは試してみないと分からない。自分に合ったものを探すのが大切なのかもしれない。

昔のうつ病患者は「悪霊」とか言われて大変だっただろうね。さらに追い打ちかけられてるじゃん。

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