「うつ病です」「双極性障害です」
そう診断され、長年精神科の薬を飲み続けている方は少なくありません。
ですが、その症状――
本当に精神の病気だけが原因でしょうか。
私は、自分自身の経験から、どうしても伝えておきたいことがあります。
私は高校生の時、甲状腺の異常を「知らされなかった」
高校生の頃、私はずっと原因不明の発熱が続き、生きる気力を失っていました。
死にたいという気持ちしかなく、体調がどれほどおかしくても、もうどうでもいいと思っていました。
当時通っていたのは精神科でしたが、
そこは例外的に甲状腺の血液検査ができる病院でした。
ただし、私がそのとき聞かされたのは
「甲状腺の数値が少しおかしい」という説明だけ。
「甲状腺機能低下症」という正式な病名がついていたことは、後になって初めて知りました。
チラージンを続けられなかった現実
一度だけ「チラージン」という薬を処方されました。
しかし、家庭の事情で医療費を出してもらえず、病院に通い続けることができませんでした。
医療につながる選択肢そのものが与えられていなかったのです。
結果として、私は甲状腺ホルモンが不足した状態のまま、大人になっていきました。
精神科に通い続け、20年後にわかったこと
体調も精神状態も限界に近づき、改めて医療機関を受診。
その際に甲状腺の血液検査をしたところ、数値は明らかに異常でした。
甲状腺科の医師から、こんな言葉を聞きました。
「あなたの前に来た双極性障害の患者さん、
20年間、誤診だったんでしょうね」
うつ病や双極性障害とされていた症状が、
実は甲状腺機能低下症によるものだった
――そういう人は、現実に存在します。
うつ病・双極性障害と甲状腺機能低下症は症状が似ている
甲状腺機能低下症では、次のような症状が出ることがあります。
- 抑うつ気分
- 無気力
- 思考力の低下
- 強い疲労感
- 眠気
- 不安感
これらは、うつ病や双極性障害の症状と非常によく似ています。
だからこそ、
精神の病気と診断されていても、甲状腺の異常が隠れている可能性は否定できません。
精神科ですべての検査ができるわけではない
精神科の中には、甲状腺の血液検査ができる設備を持つところもあります。
ですが、それはごく一部です。
もし、
- 血液検査を一度も受けていない
- 甲状腺について説明を受けたことがない
このどちらかに当てはまるなら、
甲状腺科(内分泌内科)を受診することを、私は強く勧めます。
本当は精神薬ではなく、チラージンが必要な人もいる
これは断定ではありません。
私は医師ではありません。
ただ、私の経験から言えるのは――
本来は甲状腺ホルモンを補う治療が必要なのに、
誤診のまま精神科の薬を飲み続けている人がいる可能性は、確かにあるということです。
不要な薬を何年も飲み続ける前に、
一度、原因を丁寧に切り分けてほしいのです。
私と同じように、人生を無駄にしてほしくない
私は、自分が何の病気なのかも知らされないまま、
長い時間を失いました。
この文章は、誰かを責めるためのものではありません。
同じ場所で苦しんでいる人に、
「確認する選択肢がある」ことを伝えるための記事です。
どうか、あなたの人生が
誤診のまま消耗していきませんように。

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