うつ病は、外から見ると静かにしてて忙しそうに見えません。しかし、体の中では頭も心もフル回転で忙しくしています。この状態が長く続くと、最終的に「ぼーっとする状態」に陥ることがあります。この記事では、長いうつ病で起こるこの現象と、その意味について解説します。
外からは分からない忙しさ
うつ病の人は、感情が揺れたり思考が止まらなかったりして、心の中では常にフル稼働しています。外から見ると何もしていないように見えるのに、体の中では脳も心もずっと忙しい状態が続いているのです。
長く続くと「ぼーっとする」状態に
この忙しい状態が長期間続くと、脳と体が疲れ果て、ぼーっとする感覚が現れます。これはパソコンで言うところの「スリープ状態」に似ています。生きてはいるけれど、外から見るとほとんど動いていない状態。でも内部では脳が勝手に情報を処理していることもあります。
何も考えられない・感じない無の状態は、それまで嵐のような思考に晒されていた脳にとっては、ようやく訪れた『静寂』。少しだけ、安らぎを感じる瞬間でもあります。
体の防衛本能としてのぼーっと感
ひどい状態ではありますが、この「ぼーっとする感覚」は体の防衛本能とも考えられます。ずっとフル稼働していた脳と心を無理に動かさないようにする自然な反応であり、本人にとっては少しだけ休める安全な状態でもあります。
自分を責めないことの大切さ
この状態が訪れても、「自分が怠けている」と責める必要はありません。体と脳が自然に作り出した反応であり、しばらくは静かに休むことも大切です。焦らず、少しずつできることを取り入れながら過ごすことが、心に余裕を生む第一歩になります。
まとめ
長いうつ病がもたらす「ぼーっとする状態」は、つらいだけではなく、脳と心が無理をしないための防衛反応でもあります。スリープ状態のように、生きてはいるけれど休む時間を取ることが、回復への一歩になるかもしれません。自分を責めず、少しだけ距離を置いて眺めることが大切です。

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