うつ病の「毎日フォーマット型」——蓄積できない自分を責めない生き方

うつ病になると、「昨日の自分が消えてしまう」という感覚に悩まされる人がいます。せっかく頑張ったことも、次の日にはまるでリセットされたかのように記憶も気持ちもゼロになってしまう——それは決して「怠け」や「意志の弱さ」ではありません。この記事では、うつ病における「毎日フォーマット型」の脳の仕組みと、無理なく生きていくための考え方・対策について解説します。

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 毎日フォーマット型とは?——蓄積できない脳の仕組み

うつ病の方の中には、計画を立てても次の日には覚えていない、昨日頑張ったことが「価値がない」と感じてしまう、といった症状に苦しむ方が多くいます。これは、脳科学的に見ても「前頭葉の機能低下」や「報酬系の働きの低下」が関係しており、記憶や達成感が定着しにくくなるのです。

その結果、まるでパソコンを毎日初期化するかのように「昨日の自分」が消え去り、「今日の自分」を毎日ゼロから作り直す必要が出てきます。

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「積み重ね」ができない自分を責めない

この「毎日フォーマット型」の状態において、一般的な「計画を立てて行動し、積み重ねていく」という方法はうまく機能しません。その日頑張ったことも次の日には忘れ去られ価値をなくしてしまうのです。それは次の日にはごみと化してしまい、捨てたくなるのです。

だからといって、「自分はダメだ」と自己否定に陥る必要はありません。

これは脳の不調であり、あなたの意志や性格の問題ではありません。実際に、心理学や精神医学でも「実感できない成功」や「意味を感じられない行動」がうつ病の主要な症状として認識されています。

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「毎日フォーマット型」のための具体的な対処法

  1. 一日限定の計画を立てる その日だけ有効な小さな行動計画を立て、終わったら破棄します。「昨日の続き」は考えず、常に「今日だけ」できそうなことをするしかない。
  2. 痕跡を残さない 日記やメモは「その場だけ」でOK。翌日に見返す必要はありません。終わったら消す・破る・削除するのもありです。
  3. 価値を感じなくて反射で動くようにする 「価値がある」「意味がある」と感じられなくてもOKです。感覚が壊れている時は「意味を感じること自体」が不可能なので、行動だけを最小限に保ちましょう。
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「計画を立てれない」自分がおかしいのか?

  • 「うつ病 計画立てられない」
  • 「うつ病 記憶できない」
  • 「うつ病 毎日リセットされる」

こうしたキーワードで検索する方は「自分がおかしいのか?」と悩んでいます。

計画を立てれて、その通りに動ける人にとってはおかしい人って言われるのかもしれないけど、自分にとってはデフォルトの状態だから、あまり気にしなくてもいいと思う。

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まとめ

うつ病による「毎日フォーマット型」の感覚は、非常につらく、孤独感を深めがちです。でも、おそらく本人は孤独を感じていないと思います。それは意志の問題ではなく、脳の仕組みそのものです。

「昨日がなくても、今日を生きる」 この一日一日の積み重ねは、本人が実感できなくても、それはそれでいいんだと思うわ。

もちろん、それを実感できると前進するのに力になるのでしょうけど、実感できないのだから無理を言っても仕方ない。

自分のペースで行動をしていくしかないのです。

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