甲状腺の病気は、診断後の通院が長く続くことが多いです。
そのため、病状の変化や将来的な治療の選択肢も考慮して、自分に合った医師を選ぶことが非常に重要です。ここでは、受診前に知っておきたい医師の対応範囲の違いを整理しました。
手術にも対応している医師(外科的治療も可能)
- 特徴: 執刀医として自ら手術を行える、または手術経験が豊富
- メリット:
- 薬での治療だけでなく、将来的に手術が必要になった場合も、同じ医師のもとでスムーズに治療方針を相談できます
- 治療の全ステップを一貫して任せられる安心感があります
- 向いている方:
- 甲状腺の腫れや結節があり、将来的に手術の可能性がある方
薬による治療が中心の医師(内科的治療専門)
- 特徴: 薬の調整やホルモン管理、定期診察が中心
- メリット:
- 薬で症状が安定している場合、専門的なホルモン管理に集中した治療を受けられます
- 通いやすさやきめ細やかな診察を重視する方に適しています
- 向いている方:
- 現在の病状が安定しており、薬による管理を第一に考えている方
- 手術が必要になった場合は、連携する専門医療機関へ紹介されます
💡 甲状腺科選びのポイント
甲状腺の症状や病状は人によって異なります。薬で安定していても、将来的に手術が必要になる可能性はゼロではありません。
そのため、**医師がどこまで対応できるか(手術が可能か、または連携先があるか)**を事前に確認し、自分の状態に合った治療体制を選ぶことが、安心して長く治療を続けるための大切な一歩です。
筆者がこの記事を書いた理由
私は甲状腺科に通い始めた時、多くの方と同じように「主治医が手術できるかどうか」なんて全く考えていませんでした。
途中で2人目の先生に変わったことで、初めて「誰でも手術できるわけではないんだな」と気づいたのです。その先生は「もしもの時は自分が手術します」とおっしゃっていました。
また、以前に精神科でチラーヂン処方を受けた経験もあります。その時の医師は、「血液検査で異常があれば薬は出せるが、手術が必要になったら専門病院を紹介する」と明確に説明してくださいました。
幸い、私の甲状腺は今のところ安定しています。しかし、うつ病も抱えている私は、急に「別の病院へ紹介状」となり、また一から探す遠回りは避けたい――無駄な体力消費はしたくありません。
この私自身の「気づき」と「切実な思い」を、これから甲状腺の病気と向き合う方に知ってほしくて、この記事を書きました。

コメント