過去の記憶が心に与える影響

今朝Xをみていたら、バージニア・ロバーツ・ジュフリーさんが亡くなったという情報を知りました。

彼女が巻き込まれた事は多くの人が関わってたから、彼女をよく知ってはいなかったのです。
でも、「17歳で王室の人と出会えるということは普通だったら考えられないから、家庭環境が悪かったんだろう」と思っていた。案の定、そうだった。幼少期に身近な人から性的暴行を受けていたようだ。

で、今日はこの話をなんとなく書きました。

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記憶は削除できない存在

私たちの頭はパソコンではありません。削除ボタン一つで記憶を消し去ることはできません。むしろ、古い記憶ほど脳の奥深くに刻まれ、時折鮮明によみがえります。認知症の患者ですら、最近の出来事よりも過去の記憶が生き生きとしていることが多いのです。

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救われる記憶と救われない記憶

人生が順調であれば、過去の思い出は「救い」として役立つことがあります。しかし、もし現在の状況が悪化しているのであれば、かつて輝いていた過去が「救われない」思い出へと変わることもあるでしょう。

特に昔の方が良かったと感じる人にとって、そのギャップは涙を誘うほど大きいかもしれません。成功体験や希望に満ちていた日々があればあるほど、現在の状況が痛烈に感じられるのです。

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「乗り越える」という言葉の複雑さ

「乗り越える」とは簡単に言われますが、それが現実的でない場合も多いです。過去の記憶は忘れるか、思い出すか、そのどちらかしかない。時には「許す」という形で綺麗に終わらせようとする人もいますが、それはただの表現に過ぎない場合もあるでしょう。記憶の中で複雑に絡み合う感情は、そんな簡単には割り切れるものではありません。

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記憶と向き合うという選択

過去の記憶が救いになるか、それとも心の重荷となるか。それは現在の状況によって大きく左右されます。しかし、記憶自体は私たちの存在の一部であり、人生の証とも言えます。その記憶にどう向き合い、どう受け入れるかが、少しずつ心の重みを軽くするカギになるのかもしれません。

といっても、私の心は重いままです。これを見て周囲の人は「いじけてる」「不器用」と言うのでしょう。パソコンみたいにファイルを削除できたらいいのですが。

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