本来、精神科で治療を受けるべきだったのは親だった

未治療の母親のもとで育ち、うつ病的な思考が形成された私の話

「どうして、私がうつ病になったのだろう」

長い間、私はその理由を

自分の性格や弱さ、考え方の問題だと思い込んできました。

けれど、冷静に振り返ってみると、

どうしても見過ごせない事実があります。

本来、精神科に通い、問題を食い止めるべきだったのは、私ではなく母親だったのではないか。

この記事は、

「親が治療を受けずに問題を放置した結果、

子どもにうつ病的な思考や症状が形成されていくプロセス」

について、私自身の体験をもとに整理したものです。

本来、問題を食い止めるべき場所があった

私の母は、今思えば精神的に不安定でした。

感情の起伏が激しく、約束を守らず、

問題が起きると責任を子どもに押し返すことがありました。

それでも母は、精神科に通うことはありませんでした。

自分に問題があるという認識も、治療を受ける選択もなかったのです。

本来であれば、

大人である親が治療を受け、その段階で家庭内の問題を食い止める

ことができたはずでした。

しかし現実には、問題は放置され、

その影響を受け続けたのは、逃げ場のない子どもでした。

子どもの思考は、こうして歪んでいく(具体例)

ここで、ひとつ具体的な例を挙げます。

子どもが親に対して、

「これは誰にも言わないでほしい」と大切な話を打ち明けたとします。

その後、その話が第三者に伝わっていることを知り、

子どもが親に理由を尋ねた場合、

多くの大人はこう答えるでしょう。

「ごめんね。言わない約束だったのに、言ってしまった」

これは、約束を破った側が責任を引き受ける、自然な対応です。

しかし、未治療の問題を抱えた親の場合、

まったく逆の反応が返ってくることがあります。

「あなたが私に話したのが悪い」

この言葉を向けられたとき、

子どもの頭の中では、次のようなことが起きます。

  • 約束を破ったのは親なのに
  • なぜか責任は自分に押し返される
  • 「話した私が悪かったのかもしれない」と考え始める

これが一度きりなら、混乱で終わるかもしれません。

しかし、こうしたやり取りが繰り返されると、子どもは次第に、

  • 自分の感じ方を信用できなくなる
  • 問題が起きると反射的に自分を責める
  • 理不尽な状況でも「私が悪い」と結論づける

こうした思考の癖を身につけていきます。

これは「考え方が歪んでいる」のではありません。

歪められるような関係性の中で、学習してしまった結果です。

「うつ病の考え方」は、突然生まれるわけではない

うつ病の人に対して、

「考え方が歪んでいる」と言われることがあります。

しかし、その歪みは

ある日突然、本人の中に生まれるものではありません。

未治療の親のもとで育つ中で、

  • 感情を否定される
  • 責任を押し付けられる
  • 相談すると傷つく

こうした経験を積み重ねることで、

自己否定や過剰な責任感といった思考の型が形成されていきます。

心理学では、こうした影響を

「世代間連鎖」や「身代わり(スケープゴート)」

と呼ぶこともあります。

私が「悪くない」と言える理由

私はうつ病になりました。

しかし、それは「弱かったから」ではありません。

  • 問題を抱えた大人が治療を受けなかった
  • 子どもがその影響を長期間受け続けた
  • 心が限界を迎え、症状として表に出ただけ

この流れは、決して珍しいものではありません。

親の問題が未治療のまま放置されると、

子どもが“症状の受け皿”になることがある。

だから私は、こう言えます。

私は悪くない。

うつ病的な考え方を「育てられてしまった」だけだ。

「親のせいにしている」のではない

この話をすると、

「いつまでも親のせいにしてはいけない」

と言われることがあります。

けれど、これは責任転嫁ではありません。

責任の所在を正確に整理しているだけです。

誰が治療を受ける立場だったのか。

どこで問題を食い止めることができたのか。

それを曖昧にしたままでは、当事者は自分を責め続けてしまいます。

同じ立場の人へ

もしあなたが、

  • 親の問題に振り回されて育った
  • 気づいたら自分がうつ病になっていた
  • 「私がおかしいのでは」と悩んでいる

そんな状況にいるなら、伝えたいことがあります。

あなたは壊れたのではありません。

逃げられない選べない家庭の中で、壊れた環境の影響が、あなたに出ただけです。

原因と責任は、分けて考えていい。

あなたの人生は、あなたのものです。

まとめ

  • 本来、治療を受けるべきだったのは親だった
  • 未治療の親の影響で、子どもにうつ病的思考が形成されることはある
  • それは子どもの責任ではない
  • 自分を責め続ける必要はない

今この瞬間にも逃げられない家庭環境で育っている子供がいると思うと悲しくなります。

周りの人は「両親が揃っててよかったね」と言う人がいるかもしれませんが、私は両親に攻撃されてたので逃げ場はありませんでした。なので、片親でも理解ある親に育てられている子を見ると非常にうらやましく思います。

いつまでもこういう過去のことを言っててもしょうがないのですが、体が動けず、歯がゆい思いをしています。どこで私は間違ったんだろう、この歪んでしまった思考をどうすれば治せるんだろうとも思ってしまいます。

※本記事は筆者個人の体験をもとにしたものであり、

医学的な診断や治療に代わるものではありません。

心身の不調を感じた場合は、医療機関や専門家に相談してください。

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