親が子供のいずれかを軽視すると、兄弟もそれを見習う—社会に潜む選別の構造

生物の世界では、親が「弱い子供は育てられない」と判断すると、強い子供だけを連れて行き、弱い子を手放すことがある。
人間社会もそれと似ている部分があるのではないだろうか。

親が「この子はダメだ」と決めつけると、兄弟もそれを受け入れ、「その子は価値が低い」と扱うようになる。そうして、一人だけが軽視され、厳しく扱われる。

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家庭内の選別—親の態度が生む差別

私の家でもそうだった。
私は一番「弱い子」だった。親からは吐き溜めのように扱われ、常に厳しい言葉を浴びせられた。「住まわせてやってるんだから○○しろ」と命令されることが多かったが、不思議なことに他の兄弟には一切そんなことを言わなかった。

「なぜ私だけがこんなに扱いが違うのか?」
そう思うことは何度もあった。

「あなたは真面目だから」という言葉をそえてその子を拘束する。子供の時はその言葉の持つ意味が分からなかったが今ならわかる。

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人間社会の「選別」とは?

生物の世界では、強い個体を優先し、弱い個体を淘汰することがある。それと同じように、人間社会でも「利用価値がある者」と「そうでない者」という選別が無意識のうちに行われることがある。

例えば:

  • 親が特定の子供だけを支援する
  • 職場で「できる人」だけが評価される
  • 社会の中で「成功者」と「落伍者」が分けられる

家庭内の格差は、その縮図なのかもしれない。

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人を食い尽くす鬼とは何か?

人を利用し、自分の利益にする者は、ある意味で「人を食い尽くす鬼」のような存在かもしれない。どんなに綺麗なことを言っていても、その裏には選別や計算がある。

「誰が利用価値を持ち、誰が捨てられるのか」
それを決める構造が、家庭の中にも、社会の中にも確かに存在する。

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