宋世羅さんの動画が出てきてね、見ててダイソーの矢野社長を思い出したよ。
「埋め合わせなければならない」という思考
社会から追いやられた人、はみ出した人ほど、「負けを埋めなければならない」と考え始める。
その敗北を取り戻すためには、何かを成し遂げなければならない——そう思い込んでしまう。
そして、選択肢は限られる。
常識の枠の中で勝ち上がるのが難しいなら、リスクを取るしかない。
大きく沈んだ者ほど、その反動で飛躍する可能性を秘めている。
「沈んだ先に、大ジャンプはある」
それは、不死鳥のように蘇る道だ。
燃料になるのは「埋め合わせの意識」
人は、何かを埋め合わせるために努力するとき、異常なエネルギーを発揮する。
そのエネルギーは、まるでガソリンのように燃える。
「活かさないと」——そう思うことで、突き動かされる。
それは能力ではなく、マインドが生み出す力 だ。
だからこそ、単なる能力序列では測れない生き方がある。
100均ダイソー矢野社長の「負を力に変える哲学」
この話を聞いて、100均ダイソーの矢野社長の人生を思い出した。
9度の転職、夜逃げ、火事——想像を絶する修羅場を経験した。
「負のオーラを漂わせている」と形容されるほどの人生を生きながらも、
経営者として成功を掴んだその姿は、まさに不死鳥のようだ。
彼のネガティブ思考が象徴的な場面がある。
ゴルフをしているとき、彼はふと 「首を吊るのにいい松だな」 とつぶやいた。
ダイソーの矢野社長、根っからのネガティブ思考で毎日毎晩『会社もう潰れるわ責任とらなあかんわ』と考えながら経営してたエピソードがほんと好き。ポジティブじゃないとダメなんてことはないんだと教えてくれた経営者だった。また一つ平成が終わった気でする。 pic.twitter.com/vq4efqE1Fr
— ポンデべッキオ (@pondebekkio) February 19, 2024
不死鳥ルートの危うさ
沈んだ者が飛び立つこともある。
しかし、何も起こらないまま、沈み続ける人生もある。
不死鳥ルートを歩む者は、「ジャンプできるかどうかはわからない」という現実を受け入れなければならない。
成功するとは限らない。失敗したまま終わることもある。
それでも、何かを埋めようとする意識があるなら、燃やすしかない。
飛び立てるかどうかは、結局、誰にも保証できないのだから。

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