「苦しい生活を避けるために働く」――成功よりも現実の回避が動機になる理由

宋世羅さんは元野村證券の営業マンで、YouTubeで発信を続けているみたい。日生臭くないマダムの話は面白かったわ。

世の中には「成功のために頑張る人」もいれば、「失敗しないために頑張る人」もいる。多くの人が「夢を追いかける」「目標を達成する」ために努力しているように見えるが、実はその裏には**「もう苦しい生活に戻りたくない」**という強烈な動機が隠れていることが多い。

成功よりも『回避』が強い動機になる理由

人は何かを得るために行動するよりも、何かを失いたくないという危機感で動く方が本能的に強いと言われている。これは「損失回避バイアス」とも呼ばれ、心理学的に証明された現象だ。例えば、過去に金銭的な苦しみを経験した人ほど「もう二度とあの生活には戻りたくない」と強く思うため、仕事に対するモチベーションが圧倒的に高くなる。

つまり、上を目指して頑張るというより、底に落ちないために戦うという構図が成り立つ。

「バグりの人間」が成功する理由

最近、ネットの世界では「バグりの人間」が最強だと言われることがある。これは**「とりあえず行動する」「深く考えず試行回数を増やす」**というスタイルの人たちのことで、ビジネスや投資、マーケティングの世界で成功しやすい特徴を持っている。

しーかさんがアフィリエイトのサロンに参加していたときも、成功する人ほど圧倒的な試行回数をこなしていたという話が出ていたよね。失敗を恐れず、とにかく動き続けることで、成功確率を上げる――このスタイルは「苦しい生活を避けたい」と考える人の生存戦略にも通じるものがある。

苦しい生活をしたくないから働く――これは悪いことではない

「夢や成功を目指す人が偉い」「努力はポジティブな目標のためにするもの」――そんな価値観が社会には根付いている。でも、現実的には**「苦しい生活をしたくないから働く」**という動機は、決して悪いものではない。むしろ、持続可能で安定した働き方を生み出す理由になっているとも言える。

この視点を持つことで、**「努力は成功のためだけじゃなく、安定のためにも存在する」ということが理解できる。つまり、働くことの意味は「夢のため」だけじゃなく「生存のため」**でもあるということ。