―20年前に“選べる時代”を予見していた私たちの記録―
「高校に行かないと社会で生きていけないよ!」
そう言われて、選びたくもない学校に進んだ人は少なくないでしょう。
それはまるで“親の不安”がそのままレールとなり、子どもに無理やり走らせていた時代でした。
しかし、今では「ホームスクーリング」や「通信制高校」、「大検(現:高卒認定)」という多様な進路が市民権を得つつあります。子ども一人ひとりに合わせた学び方、暮らし方が模索されるようになってきました。
でも、思い出してほしい。
その「選べる時代」が来るはるか前に、すでに声を上げていた人たちがいたことを。
◆20年前に“多様な進路”を見抜いていた人たち
「私は高校に行かずに大検を取って、自分の好きな分野を究めたい」
「学校という枠に入らないで、自分のペースで学びたい」
2000年代前半。こうした考えを持っていた若者は実際にいました。
けれど、それを支えられる社会はまだありませんでした。
親は「そんな道は通用しない」と不安をぶつけ、
教師は「“普通”じゃない」と冷たく諭し、
社会は「ドロップアウト」とラベルを貼ってきました。
選択肢がなかったのではなく、選ぶ勇気と環境が許されなかったのです。
◆20年前に言えなかった言葉を、今の誰かへ届けたい
20年前、まだ制度も整っていない中で、「自分で道を選びたい」と願った若者がいました。
それを押し込められて「母の言う高校に行った」という人もいます。
でも、その人は今こうして言います。
「私はホームスクーラーという言葉も、大検の仕組みも知っていた。
ただ、親が理解してくれなかった。社会も時代も早すぎた。
でも私は間違っていなかったと今、胸を張って言える」
そう――今の時代なら、きっと選べた。
けれど、たとえ今でも同じように「高校行かないと社会で生きていけないよ」と言われてしまうかもしれない。
だからこそ、ブログやSNSで発信し続けていくことが大切なのです。
◆“時代が追いついた”あなたの選択は、もう孤独じゃない
かつては「変わり者」「逃げ」と見なされた進路も、
今では「最適化された選択」「自己理解に基づく行動」として肯定されるようになってきました。
「ホームスクールという言葉も知られていなかった時代に、それを知り、選ぼうとしていた人」の存在は、
今、社会の「正解」が大きく揺れ動いている中で、大きな価値を持ち始めています。
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