母親が褒めない子供たち ― 努力しても認められない悲しみと自己肯定感

小学校1年生の女の子の詩「ほめて ほしかった」をSNSで読みました。その詩を読んだとき、私は幼い頃の自分を思い出し、胸が痛くなりました。努力しても褒めてもらえない環境で育つことが、子どもの心にどれほど影響するか、この詩は静かに伝えてくれます。

きょうは あさ はやくから

べんきょうを した。

みんな やった。

これは きっと ほめられると

おもった。

どんなに ほめられるのかなあと

おもった。

ほめられたら いいのになあと

おもった。

にこにこして、おかあさんに

見せたら

おかあさんは、ほめてくれなかった。

「土よう日の ぶんも しなさい。」

と はんたいに おこった

わたしは なきました。

この詩には、努力や頑張りに対して正当に評価されない悲しみが、純粋な言葉で描かれています。私もこの女の子のように、「褒めてもらえる」と信じて行動していた幼い自分を思い出しました。

しかし私の場合はさらに複雑でした。兄弟がいて、他の兄弟は点数が低くても褒められる一方、私はどれだけ頑張っても認めてもらえませんでした。

この女の子は小学生の時点で、この理不尽さに気づき、言語化できていることが本当にすごいと思います。そして泣いてるのもすごいなぁと思った。私は泣けずに(泣いたら「お前が悪い」と怒られるし)、自分が悪いせいなのだろうと思い直し、また母親の言うことに応えようと黙って取り組み続けた。

私は長い間、母親が不公平に接しているとは気づきませんでした。30歳になるまで、自分が褒めてもらえない環境で育ったこと、母親の行動が不公平だったことに気づけなかったのです。自分に何か足りないところがあるから褒められないのだろうと思い込んでいました。気づくのが遅れた自分を、正直、馬鹿だったなと思います。しかし、遅れて気づいたからこそ、今こうして自分の経験を整理して語ることができます。

褒められない環境が子どもに与える心理的影響

親が褒めない、または評価が不公平な環境で育つと、子どもは次のような心理的影響を受けやすくなります。

  • 自己肯定感が低くなる
  • 努力と結果が結びつかない感覚が生まれる
  • 他人の評価に過敏になる
  • うつ病や不安のリスクが高まる

幼少期に「頑張ったら認めてもらえる」と信じていた期待が裏切られると、心の中で自己評価の基準が壊れ、成長しても長く影響が残ります。こうした環境で育つと、自分を安売りしてしまい、無駄に人に尽くしてしまうことがあります。見返りを求めずに、自傷のように尽くしてしまうんです。

そして、自分の誰かのためにする行動が、価値のないことのように感じられてしまうのです。「もっと何かをしないと」と焦ってしまうんです。

さらに、兄弟がいる場合は、親の不公平さがより顕著になります。心遣いやお金の配分にも差が生まれ、特定の子どもにばかり愛情やお金が注がれることがあります。そうした状況を日常的に経験すると、褒められない子どもはそれに対して無感覚になり、不公平を知りつつも何も言えなくなり、心が麻痺し、さらに自分の価値を過小評価してしまうこともあります。

母親に褒めてもらえなくても生き延びるための選択

大切なのは、親を変えようと無理に努力しなくてもいいということです。私は母親の不公平さに気づくまで長く苦しみましたが、気づいたことでようやく、自分を守るための選択ができました。

  • 幼少期に褒めてもらえなかったことは、あなたのせいではありません
  • 努力しても認められなくても、存在そのものに価値があります
  • 自分を認める行動や、安心できる環境を作ることが心を守る第一歩です

母親が褒めない環境で育った経験は辛いものです。しかし、それを認めて理解することで、自己肯定感を少しずつ取り戻すことができます。そして、母親に不公平を強く訴えたところで、私の場合は「ほら、また人のこと言ってる」と逆ギレされるだけで、無駄でした。こういう人は考える能力がないため、言ったところで変わりません。私の両親は、30年経っても考え方は変わらず、もう変えようとするのは無駄だと理解しました。

私の場合は母親だけでなく、父親も同じ感じで癇癪持ちでした。2人分の叱責を受けながら生きてきたので、逃げようがなく、子供時代を過ごしました。

読者へのメッセージ

小さな女の子の詩「ほめて ほしかった」は、こう教えてくれています。

「ほめてほしかった」その気持ちは、自然で正しいもの。

誰もが認められる価値を持っている、ということ。

私も長い間、30歳になるまで気づけませんでした。しかし今こうして、自分の経験を言葉にすることができました。もしこの記事を読んで、褒めてもらえなかった過去を思い出しても、どうか自分を責めないでください。あなたの感情は正しく、そして今も、あなたは大切にされる価値があります。

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