家庭への違和感と不妊治療への正直な思い

幼少期の家庭環境が良くなかった私は、「家族」というものにあまり良い印象を持てません。大人になっても「家庭を持ちたい」と思う気持ちはまったくありません。もちろん、支えてくれる人が多いほど生活は安定し、問題も分散されるため羨ましいとは思います。しかし、それを築くのは私にとって難しいことです。

そんな私が理解できないのは、不妊治療をする人たちの気持ちです。体への負担も大きく、精神的にも非常に辛いはずなのに、なぜそこまでして自分の子どもにこだわるのか、独身の私はどうしてもわかりません。家庭を持つ感覚がないからこそ、必死に子どもを持とうとする気持ちが理解できないのです。

難病の子どもを抱えるお母さんたちの動画をよく見るのですが、口をそろえて「心中を考えた」と話しています。子どもが何の障害もなく生まれてくる保証はどこにもありません。子供が先に逝ってしまう可能性もあります。うつ病の私からすれば、問題が増えるリスクは現実的なものとして考えてしまいます。

ある日、近所のおばちゃんに「自分の遺伝子を持つ子どもを欲しいと思ったことはないの?」と聞かれ、私は即答で「ない」と答えました。

それでも世の中を見渡すと、子育てを頑張るお母さんやお父さんの姿を見て「普通にすごい事だな、私にはできない」と感心してしまう自分もいます。

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